2025秋 尼崎『田能の里芋』ブランド化本格始動!NHKでも話題になった痒くなりにくい伝統野菜
2025.10.30
尼崎の田能地区で育つ「田能の里芋」は、秋の収穫シーズンになると一気に注目度が高まる伝統野菜です。本日の読売テレビ朝刊での特集はご覧になられましたか?
NHKでも特集され、その希少な美味しさやブランド化への動きが話題となっています。
現在は人気が高く、地域の学校給食やコープこうべでの販売など入手ルートもごく限られますが、安定供給の拡大が期待されています。
今年の里芋について、分かる範囲で調べてみました。
(25/11/10 タイトルの「かゆくならない」を「痒くなりにくい」に修正しました)

田能の里芋とは
江戸時代から受け継がれる伝統
田能の里芋は、尼崎の北部・田能地区で江戸時代から自家用に守られた伝統野菜です。
猪名川と藻川にはさまれたミネラル豊かな土壌でのみ育ち、色は白く、きめ細やかでもっちりとした食感と、まったりとした甘みが最大の特徴です。
また、皮をむいても手がかゆくなりにくいのも魅力…!
収穫シーズンは11月を中心とした秋で、地域での販売や体験会も行われています。
減少から復活、ブランド化へ
都市化により農地が減ってしまい、絶滅寸前だった田能の里芋ですが、園北ファームの内田大造さんや様々な団体や人の働きかけで見事に復活しました。2024年には田能の里芋ブランド化推進協議会が正式に立ち上がりました。
田能の里芋の美味しさと希少価値
NHK特集でも取り上げられた味
田能の里芋は、まろやかな粘りとほっこりとした甘みでファンが急増中です。2023年にNHKで特集されたことでさらに人気が高まりました。現在は少数生産なので一般流通にあまり乗りません。先述の協議会により生産が増えるといわれているのでこれからどんどん食べられるようになると思います。
希少で“幻”と呼ばれる理由
現在は、市内の学校給食で提供されたり、農業祭、コープ神戸などの限られた場所でのみ購入ができたりします。
たまの機会も「朝一番で売り切れ」「欲しくても手に入らない」という声も少なくありません。
今後のブランド化で「幻」から「地元の誇り」へさらに進化してほしいですね。
収穫体験・イベント・買える場所
農業体験・地域イベントも盛況
農業体験や、地域イベントにて手に入れるチャンス。毎年11月を中心に、農業体験会が行われ里芋収穫でできることも。
あまっぷでも、イベント情報を積極的に発信していけたらと思います。直近だと以下のイベントがあります。気になる方は是非お問い合わせください。
また、近日中に『田能の里芋プロジェクト』ページを作る予定です。ぜひ、盛り上げていけたらと思っています。
まとめ
田能の里芋は尼崎らしさを凝縮した伝統野菜で、歴史も美味しさも唯一無二のものです。
ブランド化の動きと地元愛、丁寧な農の現場に支えられ、「幻」の芋から「まちの自慢」へと歩みを進めています。秋の収穫とともに、一口かじって素材の素晴らしさをぜひ体感してください。
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1989年生まれ。歌手活動とウェブ制作やジャーナリスト活動を行いながら、兵庫県尼崎市の地域活性などに携わっている。合同会社あまっぷのスタッフ。

