突然ですが、私には不登校にこそなっていませんが、性別のことで悩んだ過去があります。
学生時代の経験を講演活動という形で、これまでの約10年で10万人近くの前で話してきました。
公立高校まで卒業することができた訳ですが、それは運よく周りに恵まれていたからです。
日本全体で見れば不登校をきっかけに、その後の人生設計が難しくなるケースも多いと聞きます。
2026年4月、尼崎に新しく開校する「琴葉(ことは)中学校」は、そうした課題に対する一つの現実的な答えになるかもしれません。
目次
「普通」のハードルが高いことも
私が学生だった頃、集団生活に馴染めないことや、人とは違う悩みを持つことは、そのまま「将来への不安」に直結していました。
私は周囲の理解という幸運に恵まれましたが、誰もが同じようにサポートを受けられるわけではありません。
一度レールを外れると戻るのが難しい社会において、こうした「別の選択肢」が公的に用意されることの意味は大きいと感じますね。
市制110周年を迎える尼崎市の、未来への投資
2026年に市制施行110周年を迎える尼崎市。この大きな節目において、市が特に力を入れている分野の一つが教育です。
琴葉中学校の開校は、単なる新しい学校の設立にとどまらず、これからの時代を担う子どもたちのために、多様な学びの選択肢を用意するという強いメッセージなのだと思います。
110周年という歴史の上に、新しい教育の形を築こうとする姿勢は、街の未来に対する前向きな投資と言えるでしょう。
尼崎市立琴葉中学校の役割と仕組み
柔軟なカリキュラムで学びを継続する
琴葉中学校は、文部科学省が指定する「不登校特例校(学びの多様化学校)」です。
最大の特徴は、学習指導要領にとらわれすぎず、生徒さんの実態に合わせた柔軟な教育課程を組める点にあります。
授業時間を短縮したり、個々のペースに合わせた学習支援を行ったりすることで、無理なく中学校生活を送り、次の進路へつなげることを目的としています。
琴葉中学校の基本情報
| 学校名 | 尼崎市立琴葉中学校(ことほちゅうがっこう) |
| 所在地 | 南城内10-2(旧城内中学校跡地) |
| 電話番号 | 06-4950-5671(教育委員会事務局 学事企画課) |
| 開校時期 | 2026年(令和8年)4月予定 |
| 定休日 | 土曜日、日曜日、祝日、その他学校が定める日 |
数パーセントの個性が輝ける場所として
社会生活において、集団行動のルールを学ぶことはもちろん大切です。
しかし、どうしてもその枠組みに馴染めない数パーセントの人たちが、そのまま社会から孤立してしまうのは非常にもったいないことです。
過剰な特別扱いではなく、彼らがそれぞれの特性を活かしながら着実に力を蓄えられる場所があること。
それが、結果として尼崎の街全体の底上げにつながると思っています。
まとめ
新しい環境でリスタートを切ることは、勇気がいることです。
でも、琴葉中学校のような場所があることで「もしダメでも、次がある」と思える安心感が生まれます。
かつての私のように、悩みながらも一歩を踏み出そうとする子どもたちが、この場所で自分なりの人生設計を描けるようになることを願っています。